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インラインサンプル前処理(ろ過と透析)によるICシステムの保護

2023/03/06

記事

こちらの記事は Part 2 のシリーズ

イオンクロマトグラフィーとサンプルろ過は密接に関連しています。この前処理ステップは、ほとんどのサンプルマトリックスで推奨されます。粒子、藻類、または細菌を IC システムに注入することは避けてください。これらは、IC装置と分離カラムの両方を危険にさらす可能性があります。サンプルは、ろ過や遠心分離などを用いて夾雑物や妨害マトリックス成分を除去するなどの作業を手作業で行われることがよくあります。IC 分析用にサンプルを前処理するより効率的な方法は、メトロームインライン サンプル前処理技術 (MISP) を使用してプロセスを自動化することです。メトロームインライン限外ろ過 (UF) またはインライン透析のいずれかを使用して、有害なマトリックス成分から IC システムを保護すると同時に、手作業を減らしてサンプルのスループットを向上させることができます。

各トピックの詳細については、以下をクリックしてください。

なぜイオンクロマトグラフで分析する前にサンプルをろ過する必要があるのですか?

様々な種類の水 (プロセス水、表層水、廃水など) や飲料、抽出液、消化液は、IC システムに悪影響を与える可能性があります。サンプル中の粒子、シルト(沈泥)、植物残渣は、IC システムを汚染するだけでなく、分離カラムの中に蓄積することもあります。粒子の蓄積の結果、カラムの交換容量 (適切なピーク分離に必要) が低下し、システム圧力が急速に増加します。そのため、ピーク分解能が低下し、分離カラムだけでなくガードカラムの寿命も大幅に短くなります。

メトローム インライン限外ろ過

主導ろ過は、よく知られているサンプル前処理ステップです。サンプルはシリンジに吸引され、次に適切なフィルターを通過してろ過されます。これは、時間と高価な消耗品を必要とする人の手間がかかり、多くの場合繰り返しの作業となります。使用済みの消耗品によって大量の廃棄物も発生します。

メトロームのインライン限外ろ過技術は、これらの欠点を完全にインライン化し、自動化したソリューションです。インライン限外ろ過は、最も一般的に使用されているメトロームインラインサンプル前処理技術 (MISP) です。このソリューションにより、ユーザーは限外ろ過膜1枚のみで100以上のサンプルを分析することができます。マトリックスによっては、1枚の限外ろ過膜で最大500または600サンプルをろ過することも可能です。

以下の関連ブログ記事で、限外ろ過膜の交換時期に関する推奨事項をご覧いただけます。

When do I have to exchange the filtration membrane with Inline Ultrafiltration?

技術的には、限外ろ過システムを追加してメトロームICをアップグレードすることができます。唯一の条件は、オートサンプラーにペリスタポンプを装備する必要があることです。次のフローチャートは、限外濾過システムの接続原理を示しています(アニメーション1)。